腎臓
腎臓は泌尿器系の臓器で、左右に一つずつあります。

腎臓は、血液をろ過して老廃物や毒素、
余分な水分等を尿として体の外に出す
役割をしています。
他にも、血圧、イオンバランスを調整したり、
血液を作るホルモンを分泌している
重要な臓器です。
慢性腎臓病の症状
・水をたくさん飲む ・色の薄い尿をたくさんする ※多飲多尿 ・食欲低下 ・吐き気や嘔吐 ・口臭 ・下痢 ・体重減少 ・貧血 ・脱水 ・凡尿・無尿 ・痙攣等の神経症状 など
腎臓組織は一度壊れてしまうと、
二度と元には戻りません。
ですので腎臓の働きが悪くなると
血液のろ過が十分にできなくなり、
ろ過しなければいけない老廃物や毒素などが
排出できず蓄積してしまいます。
また、体に必要なもの(たんぱく質等)まで
排出してしまったり…
症状が進行して尿を作ることができなくなり、
無尿になることも。
また、毒素を排出できないことで尿毒症となり、
重篤化すると痙攣や意識障害等の神経症状が
現れ、命に関わります。
慢性腎臓病は、ゆっくりと進行していくと
言われていますが、
治療をしても腎機能は回復することはありません。
どんな治療をする?
腎臓が機能しなくることで体外に老廃物や毒素を
排出することが難しくなっているので、
食事や薬・サプリメントで体内にそれらを
ため込まないようにして、
進行が緩やかになるよう治療をしていきます。
まずは腎臓への負担を減らすために腎臓病専用
の療法食に食事を変更。
そして、補液(点滴)で水分を補ってあげること
が重要になります。
食事は、たんぱく質の摂取量を制限することで、
腎臓のろ過機能に負担をかけすぎない様に
します。
残された腎機能を使って一生懸命ろ過をしている
状態なので、今までと同じ生活では腎臓への負担
が大きくなって進行を早めてしまうことに。
また、リンも摂取を制限する必要がありますが、
エルは、療法食に変えてもリンの数値が高く
なってしまったので、
リン吸着剤(レンジアレン)を使って便と一緒に
排出するようにしました。
エルの腎臓病は、症状が進行するとカリウムを
排泄できずにカリウムの数値も高くなりましたが
多尿で低カリウム血症を起こす子もいるそう。
腎臓病といっても症状はその子、その子で
個体差がありますので、ご参考までに。
カリウムの数値が高くなると、とても危険だと
先生に言われていました。
不整脈を起こして突然亡くなることがあるので、
元気そうに見えても数値が落ち着くまでは
安静に過ごすよう指示が出ました。
たくさん水は飲むのですが、多尿のせいで
水分が足りないそう。
そのままでは血中濃度が上がってしまうので、
生理食塩水の補液(点滴)を行いました。
他には対処療法という感じで、
おなかの調子が悪ければおなかの薬を処方して
もらい、神経症状が出れば抗痙攣薬を処方して
もらうというような状況でした。
おわりに
簡単に慢性腎臓病について、エルの経験を含めて
まとめてみました。
エルの闘病を通してわかったことは、
「腎臓病と言っても様々で、総称にすぎない。」
ということ。
慢性腎臓病の原因や症状は本当に様々で、
個々にあった治療といい先生に巡り会えることが
大切だなと思います。
動物病院もたくさんあって、
どこに行くか悩みますよね。
腎臓病になってからはしょっちゅう動物病院に
お世話になりますし、信頼できる先生や病院で
あれば納得して治療を受けさせてあげれると
思います。
とにもかくにも健康が一番!
皆さんのペットちゃんたちが、
どうか健やかでありますように!!
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